ITインフラ初心者が最短でAWS SAAに合格する方法

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こんにちは。やっす(@yassu_blog)です。

この度AWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)という、AWSのクラウドエンジニアの登竜門とでもいうべき試験AWS SAAを受けて、無事に合格することができました。
この記事では、数か月前まで、「サーバー?ネットワーク?」だったITインフラ初心者の私の実体験を基に、

・AWS SAAの資格を取るメリット
・AWS SAAの資格を最短で取得する勉強法

などについて書いています。

今後AWS SAAの試験を受けようと思っている方の参考になれば幸いです。

AWS SAAの試験勉強のコツは「AWSはどのような課題を解決するためにこのサービスやこの機能を開発したのか?」を考えることです!

AWS SAAに最短で合格する方法

AWS SAAにITインフラが全くわからない人が1から勉強して取得するには毎日1,2時間勉強して最短3か月ほどの期間が必要と考えられます。

私の場合は仕事柄インフラエンジニアと話す機会も多く、単語レベルではなんとなくイメージがある言葉なども多かったため、最初の2か月は週に2,3時間しか勉強しなかったものの、3か月半程度で合格できました。

最短で合格するための勉強方法としては

1.一般的な入門書でネットワークやサーバーについて勉強する(1か月)
2.AWS SAAの専門書で各サービスについて勉強する(1か月)
3.予想問題などを解いてわからない部分をBlack Beltなどで調べる(2週間)
4.予想問題を解きなおす(2週間)
5.AWS SAAを受験

という流れで合計3か月程度になるかと思います。
詳しくは以下で説明していきます。

AWS SAAとは?

ところで、AWS SAA(AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト)とはどのような試験なのでしょうか。

まずAWS(Amazon Web Service)とは、Amazonが運営するクラウド(Web上でITシステムを構築可能とするサービス)のことで、このクラウドは誰でもアカウントを作成して操作することが可能です。
そのAWSの知識や技術を持った人間であるということをAWSが認定してくれるのがAWS認定試験であり、複数ある試験のうちの1つがAWS SAAです。

AWSのHPにはAWS SAAについて以下のように記載があります。

AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験は、AWS における分散システムの可用性、コスト効率、高耐障害性およびスケーラビリティの設計に関する 1 年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト担当者を対象としています。

AWSを使い慣れてきて、今後さらにレベルアップしていきたい人に向けた資格となっています。

試験は事前に申し込みをして会場となるテストセンターへ行き、PC画面に出てくる問題を解いていきます。
問題と言っても実際にAWSでシステムを構築するわけではなく、AWSを運用するうえで必要な知識(こういう条件のシステムを作るにはどのサービスが必要か、など)を問われます。
そのため、AWSのシステムを触ったことが無くても知識があれば解ける問題となっています。
知識の定着や、インフラエンジニアとして働くためにはシステムを触ることが望ましいです。

受験料は15,000円+税で、130分で65問の問題を解きます。
100~1000点で点数が計算され、720点以上で合格です。
ちなみに私は836点でした。

AWS SAAの取得のメリット

AWS SAAを取得するメリットとしては以下の3つがあげられます。

・高い給与が得られる職に就ける可能性が上がる
・AWSの需要は今後さらに高まっていくので資格保有者の需要が高まる
・AWSのシステムエンジニアは世界中で働くことが可能

1つ目について、グローバルナレッジ社の選ぶ、高い給与を得られるIT資格ランキングトップ15でこのAWS SAAは第2位に選ばれており、約15万ドル(約1650万円)の給与が期待できる資格だと評価されています。

更に2つ目にもあるように今後もAWSの需要は高まっていくと考えられ、この資格の価値も高まっていくのではないかと考えられます。この予測はAWSが日本政府のシステムのインフラに選ばれたということにも裏付けられています。

更に3つ目としてAWSの本社はアメリカですし、日本やアメリカに限らず世界中で活用されるサービスです。そのため世界的にも需要は高まっていきますし、ネットワークさえ繋がれば世界中どこにいても作業ができるます。
そのため、リモートでの仕事も可能になります。
今後場所や時間を選ばない働き方をしていきたいと考えている人にとっても取るべき資格なのではないでしょうか?

勉強方法

さて、最短でインフラ知識0からAWS SAAに合格するための勉強方法を解説します。
今回は最短を目指すということで、AWSのシステムには触れずに勉強する方法を紹介します。
実際に資格を使えるものとするためには、必ずAWSのシステムを触ることが望ましいです。
ただ先に知識を得てから触り始めるというのでも問題はないですし、資格を取得することも可能です。

1.一般的な入門書でネットワークやサーバーについて勉強する(1か月)

まずは、AWSの話は置いておいて、基本的なネットワークやサーバーの話を勉強しましょう。
AWSの試験対策本などは、インフラエンジニアの方で、AWSの資格を取得したい人向けに書かれていることが多いため、本当の初心者の人が読んでもわからない言葉や知識が説明されていないことが多々あります。
そのため、ネットワークやサーバーについての最低限の知識は別の本などで勉強することが望ましいです。

私は、以下の2冊で勉強しました。

どちらも初心者向けに書かれているので、おすすめです。
ただ、1度読んでもイメージが全くわかないページも多数あると思います。
私もそうでしたが、実際にAWSの勉強を始めていって、「あぁこういうことだったのか!」ということは結構あるので、1度で全部理解する必要はありません。
まずは「サーバーってこういう働きがあるのね。ネットワークってこういう要素で構成されているのね。」くらいの理解ができればいいと思います。
あとはAWSの勉強をしながらわからないことがあればこちらの本に戻ってきましょう。

2.AWS SAAの専門書で各サービスについて勉強する(1か月)

サーバーとネットワークの基礎が身に着いたら、ついにAWSについて勉強を始めます。
資格取得を急いでいないという人は、実際にAWSの無料アカウントを取得して簡単なシステム構築をしながら勉強することがおすすめです。

参考書としては、以下の本を利用しました。

発行されたのが一番新しいということで購入しましたが、内容的にもこの一冊を勉強しておけば十分試験に合格できます。
ただし、2020年3月23日以降はSAAの問題が改訂されるので、新バージョンになってから受ける方はそちら向けの問題集が出るのを待つというのも手かもしれません。

一回目に読む際は、とにかく各サービスがどのような機能を持っていて、どのような条件で活用されるかをイメージしながら読んでいきましょう。
AWSのサービスは、似たようなサービスでもたくさん種類があります。(例:データベースとしてRDS、DynamoDB、Redshiftなど)
これらはAWSが何となく作ってたら色々できちゃったというわけではなく、それぞれ顧客がどのような課題を抱えていて、それを解決するためにはこのようなサービスが必要という目線で作成されています。
AWS SAAでは同様のサービスの使い分けを問われる問題が多いので、「AWSはこのサービスをどういう目的で作成しているのだろう?」という目線を常に持ちつつ読むことで試験での高得点につながります。

3.予想問題などを解いてわからない部分をBlack Beltなどで調べる(2週間)

一通り参考書を読み終えたら、予想問題を解きましょう。
まずは上記の参考書についている予想問題を解くのがいいです。
私は参考書を一周した時点では正答率は40%以下でした。
合格には70%ほどの正答率が必要なので焦るかもしれませんが、まだ問題の形式に慣れていないということもあるので大丈夫です。
わからなかったところや、知識があいまいだけど解けてしまったところは、参考書やAWSが出している公式の資料であるBlack Beltを読んで知識を深めましょう。

私は友人から別の参考書を借りたりして予想問題を4回分ほど解きました。
そのうち正答率70%を超えたのは1度だけでしたが、その後の復習をきっちりやったので本番では余裕を持って合格できました。

予想問題がたくさん解きたいという方は、私の周りでは『AWS WEB問題集で学習しよう』というHPの評判が高いです。(私は利用していません)
お金はかかるのですが、アップデートも頻繁にされており、良質な問題が多くそろっています。
私の知人はこの問題集を全部解いたら本番でも似たような問題がたくさん出て、900点超えで合格したという人もいます。

4.予想問題を解きなおし、細かい数字や知識を覚える(2週間)

最後の2週間は1度解いた問題の解きなおしと、参考書内で覚えられていなかった細かい数字や頻出でないサービスについて覚えなおしをしましょう。
予想問題を解いて「こんな知識見たことがない!」と思った情報でも、上記の参考書に実は書いてあって自分が読み落としていただけというものは多々あります。
結局私は参考書を3回完全に読み直し、加えて苦手な分野だけ直前に読み直したりしていました。

AWSの試験は試験の直前に申し込むこともできますし、東京でならほぼ毎日受験することが可能です。
そのため、ここあたりまで来て、確実に受かりそうという気持ちになってから受験するということも可能です。

5.AWS SAAを受験

HPから申し込みをして、受験料を支払ったら、あとは当日試験会場にて試験を受けるだけです。
AWS SAAの試験は130分で65問と時間に余裕があるので、多少緊張していても問題ありません。
落ち着いて解いていけばきっと受かるはずです。

試験結果は回答を終えた直後に表示されます。
詳しい点数などは後日メールで送られてきます。

試験当日の詳しい様子はこちらの記事をご覧ください。

関連記事【合格体験記】AWS SAA試験当日の流れと注意点

まとめ

しっかり毎日1時間でも勉強すれば、3か月程度でAWS SAAの試験に合格することは十分可能です。
試験勉強のコツとしては「AWSはどのような課題を解決するためにこのサービスやこの機能を開発したのか?」ということを考えることです。

AWS SAAの試験に合格して、クラウドエンジニアの道を目指しましょう!

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