こんにちは。やっす(@yassu_blog)です。
世間ではデジタル化が叫ばれていますが、日本企業はあまり、デジタル化に成功していないそんなイメージがありませんか?
「よくわからないけど、AIを導入してみた」や「ビッグデータ貯めたはいいけどどうすればいいのか…」などはよく聞く話です。
しかしそのようないわゆる「デジタル化」は、そもそも考え方が間違っているというのが今回紹介する「アフターデジタル」に記載されている内容です。
ということが本書に記載されていることです。
それをどう考え、どのように進めればいいのかということを、中国の先進事例を多く交えて解説しています。
そして、この本では「企業でデジタル化を推進する人」を主な対象として書かれていますが、私は「個人で事業を考えているYouTuberやブロガー」の方など、個人でビジネスを行っている方も学ぶべきことがたくさんあると感じました。
この時代にビジネスをする人は必見の一冊です!
本の内容はともかく、何がYouTuberやブロガーに関係するのか知りたい!という方は目次から飛んでみて下さい。
アフターデジタルってなに?
まず、この本のタイトルにもなっている「アフターデジタル」とは何なのでしょう。
一言で説明すると
「オフラインがない世界」
です。
現代は、○○Payのような決済システムやスマートフォンに搭載されたGPS情報から、誰が・いつ・何の商品を・どこで・いくつ購入したか、どこにいるかなどの情報が常に取得されるようになっています。
このいつでもオンラインと繋がっている世界がこの本でいう「アフターデジタル」の世界です。
そして、このように取得された大量のデータをいかに効果的に活用するかということがアフターデジタルの世界のビジネスでは重要になってきます。
このように情報が取得されると「個人情報が流出して怖い。悪用されるのではないだろうか。」という負の側面が取り上げられ、日本では活用が進んでいないというのが現状です。
もちろん、リスクはあり、個人としても信頼できるアプリやサービスを使うという選択が必要ですし、企業としても個人情報保護に全力を挙げる必要があります。
しかし、中国などでは常にデータが取得され、個人の行動が得点化されることにより、その得点を高くしようと、人々の行いやマナーが向上したともいわれており、結局はそのデータをいかに活用するかということが大事であることがわかるかと思います。
アフターデジタルの世界でのビジネス
ではこのアフターデジタルの世界で、ビジネスはどのように変化するのでしょうか。
日本企業での「デジタル化」では、既存のビジネスの一部分をオンラインの世界へもっていくというのが主流となっています。
たとえば、これまで現実の店舗でしか販売していなかったものを、ネットショップでも購入できるようにするというように。
しかし、この本では、それは「ビフォアデジタル」の考えであるとされています。
「アフターデジタル」の世界のビジネスは、「デジタルで絶えず接点がある顧客が、たまに現実の店やイベントなどに訪れる」ことになり、その前提でビジネスを設計する必要があります。
つまり一からビジネスを再設計する必要があるということですね。
アプリやWEBサービスなどのオンラインコンテンツでまずは、顧客との多くの接点を作り出して、顧客のデータを収集し、そのデータをリアルな店舗での接客やイベントなどに活用して、顧客の満足度を高めるようなビジネスモデルが必要になります。
アフターデジタルの企業が具体的にどのようにビジネスを設計しているかは、本の中で多数の例を挙げてわかりやすく記載されているので、是非読んでみて下さい。
YouTuberやブロガーもアフターデジタルの考え方が必須である理由
私個人としては、YouTuberやインフルエンサーなどの人は特にこのアフターデジタルの考えを元に自分のビジネスを設計する必要があるなと感じました。
なぜなら、それらの人たちは、大抵の時間はYouTubeやブログ、インスタグラムつまりデジタルで絶えず顧客=ファンと接点を持ち、そこからインプレッション数やPV数、コンバージョン率と言ったデータを得ます。
そして、そのデータをもとに提供するコンテンツを見直していったり、オフ会やオンラインサロンなどでファンの満足度を高める施策を打ったりする必要があるからです。
一昔前のように有名人が書籍を発行するだけであれば、それで関係性としては終わりで、また次の書籍を出す時にある程度の人数が購入してもらえるというだけでビジネスは成り立ったかもしれません。
しかし、現在は常日頃からTwitterやオンラインサロンなどで、顧客とのつながりを作り、そこから得たデータをもとに改善を続けていかないと顧客にファンであることを継続してもらえず、飽きられてしまうようになります。
そのようなことがないよう、「アフターデジタル」の世界のビジネスを考えていくためのヒントがこの本には書かれています。
企業勤めではない方での、今の時代にビジネスをする方は是非読んでみるべき一冊です。
まとめ
アフターデジタルの世界に向けては、ビジネスを一から見直すことが必要です。
そしてそれは、企業であっても、個人であってもビジネスをしていく人であれば皆さんに共通すべき事なのではないでしょうか。
また、現在のコロナの時代の後、アフターコロナの時代にはアフターデジタルの世界は確実に加速します。
この時代にビジネスをしている方なら是非一度手に取ってみて損はない一冊です。
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