モン・サン・ミッシェルの歴史【行く前に知っておきたい!】

歴史
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こんにちは。やっす(@yassu_blog)です。

フランスには見どころがたくさんありますが、なかでもモン・サン・ミッシェルに行かれるという方は多いのではないでしょうか?
モン・サン・ミッシェルについて何も知らずに行っても、もちろんその美しさに感動することは間違いないです。

ただあの美しい姿の裏には荒廃した時代戦争を乗り越えてきた過去があるということをご存知でしょうか?
今回はモン・サン・ミッシェル観光がさらに楽しくなる、知っておきたい歴史を紹介します。

モン・サン・ミッシェルってどこにあるの?

モン・サン・ミッシェルはパリの西約200キロのところに位置しています。
イギリスとフランスの国境となる海に面しているのですが、その位置国境にあるという地理的な特徴もモン・サン・ミッシェルの歴史に深く関わっています。

行き方としてはパリからはTGV(高速鉄道)に乗っていくのが一般的です。
モン・サン・ミッシェルから南に50㎞程のところにあるレンヌ駅までTGVに乗り、そこからバスでモンサンミッシェルに向かいます。

モン・サン・ミッシェルにはパリから日帰りで行くことも可能ですが、夕暮れや日没後の姿も綺麗なので、近くもしくは、島の中に一泊するのというのがおすすめです。

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モン・サン・ミッシェルの概要

モンサンミシェルは
1979年 世界遺産に登録
1994年 ラムサール条約

にも登録されています。

また現在では年間約300万人がこのモン・サン・ミシェルを訪れています。
モン・サン・ミシェルを訪れる日本人は、フランス人に次いで世界2番目に多いそうです。
実際、店の看板なども多くが日本語併記されています。

モン・サン・ミッシェルの歴史

ではモン・サン・ミッシェルの歴史についてです。

建造

モン・サン・ミッシェルとは「聖ミカエルの山」という意味であり、山の上部の修道院だけでなく、この山全体のことを指している言葉です。

このモン・サン・ミッシェルが建造されたのは、フランク王国の時代であった708年にアブランジュという町の司教のオベールが大天使ミカエル(=聖ミカエル)のお告げを受け、建造したといわれています。
ただし、このオベールは最初の2回は大天使ミカエルのお告げを信じませんでした。
そこで見かねた大天使ミカエルが3回目に現れた時にオベールの脳天に穴を開け、やっとオベールは本物の大天使ミカエルにお告げを受けたと気づきモン・サン・ミッシェルを建造したと言われています。

ちなみにこの、”大天使ミカエル”はユダヤ教・キリスト教そしてイスラム教3つの宗教全てに出てくるとても重要な大天使です。

しかし、9世紀にはフランク王国の弱体化により、バイキングなどが海から度々モン・サン・ミッシェルなど海沿いの修道院を襲撃するようになります。
他の修道院ではバイキングに襲撃されると僧たちはすぐに逃げてしまったそうですが、モン・サン・ミッシェルの僧たちは信仰の強さから逃げずに最後まで祈り続けたそうです。

百年戦争 城塞時代

14世紀になると、イギリスとフランスの間で百年戦争がはじまります。
そして、英仏の間にあるこのモン・サン・ミッシェルは戦争の城塞として利用され始めます。
実際にモン・サン・ミッシェルに行くと一番最初に目に入る門は百年戦争の時に作られたと言われています。
また、当時のイギリス軍の大砲も見ることができます。

戦争によりモン・サン・ミッシェルは荒廃してしまいますが、百年戦争が終結すると、戦乱を乗り切ったことで大天使ミカエルへの崇拝が高まり、フランス国内そしてヨーロッパ中から巡礼者が訪れるようになります。
その後17世紀には進ベネディクト派の僧たちが住み始め、医学などの研究をはじめ、研究施設のようになっていきます。

フランス革命 監獄時代

18世紀フランス革命の後には、モン・サン・ミッシェルは監獄として使われることとなり、もともと権力をもっていた人々が囚人として送り込まれました。
囚人としてモン・サン・ミッシェルに収監された人数は1万2千人に上ったと言われています。

改修~現在へ

このように要塞や監獄として使われることで一時は荒廃してしまったモン・サン・ミッシェルですが、1863年にナポレオン3世の勅命により、監獄としての働きは終わり、改修され、美しい姿を取り戻すようになります。
このナポレオン3世はフランス革命で登場した有名な革命家ナポレオンの甥にあたる人物です。

また、1879年には本土からモン・サン・ミッシェルまで、それまでなかった道がつくられ、直接島まで渡ることができるようになりました。
この道ができるまでは、潮が引いたタイミングを見計らって島まで渡っていましたが、潮が満ちるスピードが早く、渡ろうとした巡礼者の多くが潮に飲まれて命を落としたと言われています。

モン・サン・ミッシェルへ行く際に知っておきたいこと

モン・サン・ミッシェルに実際訪れると、橋を渡って島に入ってすぐに修道院という訳ではなく、島の入り口から、修道院の入り口まではお土産屋や飲食店の連なるグランド・リュ(=大通り)という道を歩いて行きます。

大通りと書いてはいますが、そこまで広くはなく、段差もあるので歩きやすい靴で行きましょう。ここに立ち並ぶお店の中で有名な店の一つが1888年創業のラ・メール・プラールというお店です。
ここではふわふわなオムレツが看板メニューとなっています。
もともとはラ・メール・プラールが宿屋として訪れた巡礼者たちにオムレツを振舞っていたことが始まりだそうです。

グランド・リュにはオムレツを出している店がいくつかありますが、一番有名なラ・メール・プラールは、門を入ってすぐのところにあるのでお間違いなく!

日本からモン・サン・ミッシェルへの行き方

日本からモン・サン・ミッシェルへ行くには、まず飛行機でフランス・パリのシャルルドゴール空港へ行きましょう。
そこから、TGVに乗ってレンヌ駅まで行き、そこからバスに乗るのがおすすめです。

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まとめ

美しいモン・サン・ミッシェルには、実は戦争に巻き込まれたり、監獄として使われた時代がありました。
実際にモン・サン・ミッシェルに行くとそれらの時代の名残もあるので、探してみてください!

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