なぜインカ帝国は滅んだ?マチュ・ピチュの歴史と行く際の注意点

歴史
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こんにちは。やっす(@yassu_blog)です。

皆さん一度は「行きたい!」と思ったことがあるであろうマチュピチュ。
でも名前は知っていても、誰が何のために作ったかは意外と知らないのではないでしょうか?
この記事では、マチュピチュへ行くときに知っておくと観光がさらに楽しくなる歴史と、行く際の注意事項を説明しています。

マチュピチュはどこにあるの?


マチュピチュは日本の裏側、南米のペルーの南部に位置する、インカ帝国時代の古代都市・クスコから80kmほど下った山中に位置します。

まずクスコからはバスや電車、徒歩などでマチュピチュのふもとにある、アグアスカリエンテスという街へ移動します。
この街で宿泊してマチュピチュへ向かうのが一般的です。
そしてアグアスカリエンテスからバスまたは徒歩でマチュピチュへ向かいます。マチュピチュは空中都市とも言われるように山の上にあるので、徒歩の場合だと街から90分ほど山を登る必要があります。
結構な急斜面なので、体力に自信がない人はバスがおすすめです。
マチュピチュの遺跡の中も段差などが多く結構歩くので体力を温存しておきましょう。

マチュピチュの歴史

まずマチュピチュとは先住民の使うケチュア語で「老いた峰」という意味がある、インカ帝国の都市です。
このマチュピチュは1911年にアメリカ人の歴史家ハイデラ・ビンガムに発見されるまで、人々記憶から忘れ去られていました。
またインカ帝国は文字を持たなかったため、正確なことはわからず、専門家の間でもその歴史や解釈など意見が分かれています。

マチュピチュを建築したインカ帝国は、1200年ごろ(日本の鎌倉時代)にクスコを首都として作られたクスコ王国が始まりとされています。
その後第9代の皇帝パチャクティが周囲の国々を次々と征服して、エクアドルからチリにかけ南アメリカ大陸の西側を制圧するインカ帝国を作り上げました。

インカ帝国第9代皇帝パチャクティ

この9代インカ帝国皇帝パチャクティが1450年ごろからマチュピチュの建設を始めたといわれています。

マチュピチュがなぜ作られたかということにはいくつか説があり、要塞や神殿だったという説もありますが、現在では太陽を崇めるインカの人々が太陽に祈りを捧げるための儀式を行う場所だったという説が有力とされています。
これはマチュピチュが南北は高い山に囲まれているものの、東西が開けていることから、太陽の動きを見渡せ、かつ儀式の舞台を置くための都市が必要をいう条件に当てはまったということで、この山の山頂の場所が選ばれたと考えられています。

しかし、1492年のアメリカ大陸発見の後、スペインやポルトガルから多くの探検家が南北アメリカ大陸にやってきます。
特に南米大陸に訪れた探検家の多くは「南米大陸には黄金の国がある」という噂を信じ、その黄金を求めてやってきました。
その探検家の一人であるスペイン人のフランシスコ・ピサロにより、インカ帝国は制圧され勢いを失います。
同時に新大陸から持ち込まれた病気である、天然痘などの影響もうけマチュピチュに暮らす人は少なくなってしまいました。

そして1540年ごろにスペイン軍に見つかることもなく、マチュピチュは人の住まない都市となってしまったといわれています。
そのため、実際にマチュピチュに人が暮らしたのはわずか100年ほどの間だけだったということになります。

インカ文明の技術

インカ帝国は文字を持たなかったものの、とても高い技術を持っており、マチュピチュの中にある神殿の城壁などは、石と石が間にカミソリ一枚も通らないようにピッタリと組まれています。
しかもインカ帝国は車輪や鉄の道具を持っていなかったため、どのように大量の巨大な石を組んで設計していたのかははっきりとしていません。
また、マチュピチュ全体に張り巡らされている水路の技術も高度なものであり、高低差をうまく利用して段々畑に水を与えかつ、雨の多い地域であるにも関わらず水害を避けてきました。この水路は建築から500年以上たった現在でも機能しています。

行く際に気を付けておくべき事

マチュピチュに実際に行く際に気を付けておきたいことを3つ紹介します。

1.行くのに時間がかかる
2.行くのにお金がかかる
3.高山病に注意

の3つです。

時間

1つ目の時間については、南米は日本の裏側ということからもお分かりの通り、ペルーに行くだけでも時間がかかります。
起点の街となるクスコまでは日本からだと飛行機を3本乗り次いで丸2日ほどかかります。
またクスコからマチュピチュのふもとのアグアスカリエンテスまで1日程度かかるので、片道で早くても3日かかります。
1日マチュピチュを見て帰っても合計で1週間の休みは必要になります。

お金

2つ目のお金は、航空券代はもちろんですが、クスコからアグアスカリエンテスまでの電車代やアグアスカリエンテスからマチュピチュまでのバス代もそれなりにします。
またもちろん入場料もかかります。
お金を節約したいという人は、クスコからバスと徒歩で行くこともできますし、マチュピチュまでも徒歩で行くことが可能です。僕は両方歩いて行きましたが、歩いていくのもなかなか楽しいので、時間に余裕のある方は是非検討してみてください。

高山病

3つ目は高山病に関して、クスコの街は標高3,400mと富士山の山頂と同程度の高さにあります。
マチュピチュはクスコよりは下がって2,400mなので多少ましではありますが、やはり高山病の恐れがあります。
特に時間のない人は高度に慣れる時間がないので、体調は万全にして訪れてください。
高山病の症状が出てきたら水分補給、特にアンデス山脈でよく引用されているコカ茶を飲むのが良いそうです。

まとめ

最後は気を付けるべきことをあげましたが、これだけ行くのが大変でもマチュピチュは行く価値のある場所です。
是非マチュピチュの歴史を理解したうえで、思い切って休みを取ってマチュピチュへ行ってみてください。

なぜインカ帝国は滅んだ?マチュ・ピチュに行くなら知っておきたい歴史

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