こんにちは。やっす(@yassu_blog)です。
この記事ではトルコのカッパドキアに行くときに知っておきたい歴史を解説していきます。
カッパドキアといえば、キノコの形のようなバランスの悪い岩がたくさんありますが、これはどうやってできているか知っていますか?
また、 カッパドキアには地下都市も作られています。この地下都市は誰がどんな目的で作ったのでしょう。
これらの謎を解き明かしつつ、カッパドキアの歴史を解説したいと思います。
また、後半では実際にカッパドキアを観光するときのポイントもまとめています。
カッパドキアはどこにある?
カッパドキアは、トルコの中心あたりにあります。
日本からトルコに向かうと大抵は、飛行機でトルコの北西に位置するイスタンブールに到着することとなります。
そしてそこから更に飛行機でカッパドキアに向かうのが定番でしょう。
トルコ国内はバス交通も発達しているので、時間のある方はバスで行くのも選択肢に入りますが、時間はかかります。
カッパドキアというのは一つの地方の名前で、面積は2500平方キロメートルもあります。
東京都が大体2200平方キロメートルなので、東京都よりも大きい範囲にキノコの形をした岩や、地下都市が広がっています。
カッパドキアのキノコ岩はどう出来た?
まず、カッパドキアの不思議な形をした岩石群がどのようにできたのかを解説します。
カッパドキアの近くにはエルジュス山とハサン山という火山があり、何億年も前にこれらの火山の噴火により発生した火山灰と溶岩がカッパドキアの周辺に積もりこの一帯の地層となっています。
火山灰は溶岩に比べ、柔らかく、雨や風の影響で浸食されやすいため、下に堆積していた火山灰の部分だけが浸食され、その上の硬い溶岩が浸食されず、現在のようなキノコのような地形が残ったとされています。
日本人はこのような岩のことをキノコ岩と呼ぶことが多いですけど、トルコのひとたちは、現地語で妖精の煙突と呼ぶそうです。
妖精の煙突のほうが、ファンタジックでこの土地の雰囲気にあっていると感じますね。
地下都市はだれが作った?
また、カッパドキアには洞窟のように岩盤を掘って作った地下都市がいくつも存在します。
この地下都市には教会や学校のような部屋も見つかっており、一時的な避難所としてではなく、日常的に人々がこの地下都市で可能だったとされています。
また、その広さから、地下都市には10万人以上が生活できたとされています。
オリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場が最大で8万人入るため、それよりもさらに多くの人が日常生活をおくることができます。
さて、この地下都市は誰が作って、誰が何のために住んでいたのでしょう。
答えとしては、まだはっきりとした答えはわかっていません。
有力な説として、
・ヒッタイト人が核攻撃から身を守るために作った
という説があります。
迫害を受けたキリスト教徒が身を隠すために作った?
1つ目のキリスト教徒が身を隠すために作った説は、実際にいくつも洞窟を掘って作られたキリスト教の聖堂が見つかっていることから考えられています。
このカッパドキアの地域は紀元17年頃にローマ帝国に入り、その際にキリスト教も流入してきました。
しかし、当時まだできたばかりであったキリスト教は迫害の対象となっており、キリスト教徒は身を隠して生活する必要がありました。
そのため、このカッパドキアの地下都市でキリスト教を信仰しながら隠れ住んだのではないかと考えられています。
しかし、この地下都市はキリスト教が生まれるよりも前の紀元前4世紀には遅くとも作られていたと考えられています。
キリスト教徒がローマ帝国から迫害を受けたのは、紀元17年から4世紀にかけての話なので、時代に差が生じています。
そのため、キリスト教徒が迫害を受けて住み始めるよりも前から地下都市は既に作られていたのではないかと考えられています。
ヒッタイト人が核攻撃から身を守るために作った
それでは、元々誰が作ったのかという話で考えられるのが、2つ目のヒッタイト人説です。
ヒッタイト人は紀元前2000年頃から存在しており、人類で初めて鉄を使った民族です。
このようにヒッタイト人は高度な技術力によって強大な帝国を作っており、その記録は当時のエジプトにも残っています。
しかしこのヒッタイト人は紀元前1200年頃に姿を消してしまいます。
この強大な勢力を持ったヒッタイト人を滅亡させたのが、古代に行われた核戦争であり、その核戦争から身を守るためにヒッタイト人は地下都市を作ったのではないかと考えられている訳です。
しかし、実際に核がこの時代に使われたという科学的な証拠は挙がっておらず、あくまで説の一つです。
しかし、ヒッタイト人がこの地下都市を作ったというのは十分考えられるのではないかと思います。
実際地下深くでも酸素濃度が低くならないよう、通気口が開けられていたり、所々敵が侵入しないよう通路をふさぐための岩の蓋が備え付けられていたりするなど外敵からの侵入にも強いという点もかなり高い技術力があった証拠となります。
1985年世界遺産登録
このように世界中でも珍しい地形からできた自然の美しさと、地下都市でのキリスト教の信仰から、カッパドキアは1985年に「ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」として世界遺産の中でも珍しい複合遺産に登録されました。
複合遺産とは自然環境と文化的な価値がともに認められた世界遺産のことで、有名なものではペルーのマチュ・ピチュやオーストラリアのウルルつまりエアーズロックなど40件ほどしか登録されていません。
https://www.yassublog.com/entry/machu-pichu-history/
カッパドキア観光のポイント
・レンタルバイクが人気
・現地の1dayツアーもある
・朝日とともに昇る気球ツアーが人気
・洞窟ホテルは他では経験できない
最後にカッパドキアの観光について解説します。
ツアーで行く方は基本的に回り方は決まっていると思いますが、カッパドキアは個人旅行でも十分回ることが可能です。
ただし、かなり広いのでうまく移動することが大事です。
ギョレメという街に宿泊するのが一般的ですが、その街にはツアー会社やレンタルバイク、レンタルサイクル屋さんがあります。
なので、移動など考えずに見所を回りたいという人は、現地のツアー会社で1Dayツアーなどに申し込むのが良いと思います。
できるだけ安く回りたかったり、時間に縛られたくないという人は、レンタルバイク・レンタルサイクルを借りるのがおすすめです。
また、カッパドキア観光のハイライトは朝日とともに飛び立つ気球ツアーです。
朝は早いですが、朝日に染まる奇岩だらけの大地を空の上から見るのは格別です。
また、地上からでもたくさんの気球が空に浮かぶ光景は見ものですので是非早起きしてみてください。
また宿泊施設ですが、この地下都市や洞窟の一部がホテルとなっている場所もあります。
それなりのお値段はしますがせっかくのチャンスなので泊まってみてはいかがでしょうか。
まとめ
・地下都市はなぜ作られたかいまだに謎であるが、迫害されたキリスト教徒が身を隠していた
トルコは見所の多い国ですが、なかでもカッパドキアは必見です。
5日ほど休みがあれば十分行くことは可能なので、是非次の連休はカッパドキアへ行ってみてください。
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